あなたは自分が過去や現状のなにかに執着していることがありますか?
執着というとすごく嫌な気持ちになる人もいるでしょう。
自分はなにかに執着なんてしていない!という抵抗がある人もいます。
やめなきゃとわかっていても執着してしまう人もいます。
「執着」に「悪い」というジャッチをやめると、執着している自分に優しくなれ、受け入れられます。
執着とは、「自分にそれがない」という欠乏感にしがみついていることです。
もし、「私にはそれが十分にある」と信頼できていれば、それに執着する必要がありません。
それがそれが十分に自分にあり、いつでも手に入るものに、しがみつく必要がないとわかっているからです。
心のどこかで「十分にない」「手放したらなくなってしまう」「手に入るか分からない」などの恐れを抱いていると、そこに執着が生まれます。
だから今あるものにも執着してしまいます。
「パートナーの愛」「お金」「ブランドのバックや洋服」「食べ物」「仕事」「友達」「経歴や地位」「権力」「主導権」etc…
『ある』ものに執着しているようで、実は『ない』ものに執着しています。
心にある孤独感、虚しさ、寂しさ、恐れ、欠乏感、罪悪感などを感じるから、または感じたくないから執着します。
それを感じないように、それを埋めようと必死に執着します。
そのため『ある』ものに執着しているように錯覚してしまいますが、『ない』状態に執着しているんです。
『ない』ことが前提になっていると言えばわかりやすいでしょうか。
「自分にはお金がないんだ!だから今の職を失ってはならないんだ!今の役職がなければ生活が成り立たないんだ!」
「この人を失ったら誰もいなくなってしまう。私を愛する人はいないんだ!だからこの人を失ってはいけない!」
執着はとても大きなパワーです。
人によっては過去のパートナーを取り戻そうとあらゆるエネルギーを注ぎます。
今あるものを失わないようにものすごいエネルギーを注ぎます。
その莫大なエネルギーを『ない』ものに使っていたらどうでしょう?
『ない』という現実を次々と作り上げることに自ら力を注いでいるんです。
なので、執着は、ひととき何かを手に入れることができたとしても、『ない』状態へと引き戻されてしまいます。
多くの人が、執着した結果なにも得られなかった、又は、醜い争いを体験しています。
あなたが『ない』状態にしがみついていることに気がつき、執着を手放すことができたら、あなたの周りから『ない』感覚や状況が消え去り、本当に求めていたものが目の前に現れます。
執着を手放すことは『ない』ことを手放すことです。
だから、なにも恐ることはありません。
『ない』ものを手放すのですから。
なにもなくなりません。
それどころか、本当に求めていたことがやってきます。
愛と光の中で
古のラマ僧 TOSHA
チャネリング RIRI