私たちが泊まっていたアルベルゲは、カミーノルートから2.4kmほど離れており、朝一のミッションはカミーノルートに戻ること。
Buen CaminoアプリのマップとGoogleマップとの戦い(笑)
そんな私たちにアルベルゲのオーナーが「海沿いの道が綺麗で、ピトという町でカミーノルートと合流する」と教えてくれた。
私とメルセデスは大喜びでこの案を受け入れたが、ディナーで一緒だったおじちゃんが「400段の階段があるよ」と新たな情報を。
なんてこった!!
海沿いの綺麗な道には、地獄の階段付き。
ショートカットできるんじゃないか!と予想していた町の抜け道も長い階段が伸びていた。
結局私たちは、階段のない来た道を戻り、カミーノルートと合流することに。
あぁ、なんてこった!ペリグリーノは1歩たりとも戻りたくないのに。
メルセデスと一緒に歩いていると、今の気持ちを表現し、今を楽しむ生き方を目の当たりにする。
私がやっているようでできていないこと。
そしてもうひとつ。
自分の意見をハッキリ言うこと。
海外では当たり前のことだけど、日本では違ってくる。
自分の意見より、周りに合わせることの方が評価される。
なんだかんだ言って私に染み込んだ日本人気質が、自分の意見をハッキリ言うたびにぎこちなさを感じている。
きっとメルセデスは気にしていないんだろうけど、嫌われてないかな、悪いこと言ってないかなと気にしてしまう。
海外にいる限り「あなたはどうする?」「あなたはどう思う?」など必ず意見を聞かれる。
日本のような「あなたに任せるよ」「あなたに合わせるよ」「どっちでもいいよ」と言う曖昧な答えは歓迎されない。
それは前回の巡礼で学んだ。
だから、せめて「YES」なのか「NO」なのかだけでもちゃんと答えるようにしている。
本当にどっちでもいい時は、こっちはこう思う、こっちはこう思う、どちらの選択でも構わないよという言い方をしている。
まぁ、言うというかGoogle翻訳に手伝ってもらってるけど。
成長している自分もいるし、すぐに不安になってしまう弱い自分もいる。
慣れるしかない。
なによりもっと英会話の勉強をしなきゃ!英語の表現を勉強しなきゃ!って思う。
何事にももっと強くならなきゃって思う。
小さなペンションは、シングルベッド2つでギリギリの部屋だけど、今までずっとたくさんの人たちと一緒だった私たちにとって最高の部屋。
昨日も今日も二人だけの幸せを噛み締めながら、先にシャワーを浴びたメルセデスがカフェで日記を書くと出かけて行った。
私も足のマッサージと荷物の片付けが終わったら行くね!と。
カフェに行くと日記を書いているメルセデスらしき女性がいなかった。
あれ?どこいっちゃったの!?
もう一度カフェをぐるっと見渡すと、一番賑やかな席にメルセデスがいた。
んんん?
昨日一緒だったスペインおじさんチームじゃないか!!
なんの違和感もなく溶け込んでいたメルセデス(笑)
ビールを持って私も同じテーブルへ。
彼らはアンダルシアのコルドバから来たそうで、4人はなんと兄弟で、もう1人は嫁の兄らしい。
その4人兄弟の中に2代目マノロがいるし(爆)
まとめてスパニッシュブラザーズと呼ぼう(笑)
陽気なスパニッシュブラザーズと飲んでいると、また人が増えた!!
なんと歩きたくないファミリーが合流。
もちろん歩きたくないチームは、明日も車で移動して、数日後にまた合流するらしい。
親戚が集まって、歩きたい人と歩きたくない人で別行動しながら旅行するってすごいな。
うらやましくもある。
連日、食事がヘビーだったので今日は軽い夕飯にしよう!と言っていたのに。
次々とボトルが空いていくシードルとビール。
あぁ、今日も暴飲暴食か・・・。
メルセデス曰く、カフェに行ったらスパニッシュブラザーズがいて、こっちこっち!と誘われ、そのまま一緒に飲む羽目に。
一文字も日記を書けていないし、軽い夕食どころか飲み過ぎで。
私たち、自分で買った最初のビール代しか払ってないよね!って大笑いしながら1日を終えた。
San Esteban de Pravia – Santa Marina 31km
Prada Boarding House 17€
46046歩
Buen Camino!!
RIRI
関連Blog:サンティアゴ巡礼について
サンティアゴ巡礼フランス人の道2019
サンティアゴ巡礼北の道2023