自分がして欲しいことを自分にしてあげる

癒しのプロセスでとても大切なことがあります。
それは『自分がして欲しいことを自分にしてあげる』ことです。
最初からこれができるようであったら、深い傷がそのままになることはありません。
自分がやってもらったことがない、自分でそのようなことをやる機会を奪われてしまったから、いつの間にかできなくなってしまっています。
傷を負っている人の多くは、「どうやったらいいのかわからない」というところからです。
それどころか、深い傷を負って苦しみの中にいる人にとっては、痛々しい傷を癒してあげることから始めていきます。
傷が癒えてくることで、ようやく自分で自分に何かをしてあげる力が持てるようになるんです。
焦る必要はありません。
痛々しい傷があるまま頑張る必要はありません。
先に傷を癒してあげることに集中しながら、少しずつ「自分がして欲しいことを自分にしてあげる」ことを考えてみてください。
少し視野に入れておくと、次のステップの準備ができてきます。

例えば、愛が欲しいのであれば、『自分で自分に愛をあげる』
優しくして欲しいのであれば、『自分で自分に優しくしてあげる』
助けて欲しいのであれば、『自分で自分を助けてあげる』
疲れて休みたいのであれば、『自分で自分に休む時間、ゆっくり寝る時間をあげる』
褒めてもらいたいのであれば、『自分で自分を褒めてあげる』
認めてもらいたいのであれば、『自分で自分認めてあげる』
大切にされたいのであれば、『自分で自分を大切にしてあげる』
話を聞いてもらいたいのであれば、『自分で自分の話しを聞いてあげる』
感謝をして欲しいのであれば、『自分で自分に感謝をしてあげる』
自由な時間が欲しいのであれば、『自分で自分に自由な時間をあげる』
喜びや楽しみが欲しいのであれば、『自分で自分に喜びや楽しみをあげる』
幸せが欲しいのであれば、『自分で自分を幸せにしてあげる』

自分がして欲しいと思うことを、自分がしてもらった記憶がほとんどない!ということがよくあります。
そのため、どうやったらいいかわからない!それってどういうこと!?って疑問が湧く人もいるでしょう。
もしかしたら、自分にやってもらいたいんじゃなくて、好きな人にやってもらいたい、上司に、会社に、親に、子供にやってもらいたい!と、他の誰かにやってもらいたいと思うかもしれません。
癒しのプロセスでとても大切なのは、誰かにやってもらうのを待っているのではなく、『自分で自分にしてあげる』ことです。
誰かにやってもらう、誰かからもらおうと思っていては、癒しと変容がストップしてしまいます。
難しいことをやる必要はありません。
小さなことでいいので、自分で自分にしてあげることを増やしていくことが深い癒しにつながっていきます。

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