あなたは「ありのままに見る」ということができるでしょうか?
もしかしたら「ありのままに見る」ってどういうこと?と思うかもしれません。
私たちは、自分の概念に基づいて物事を見ていることがほとんどです。
色眼鏡をしているとイメージするとわかりやすいでしょう。
その色や厚みは人それぞれで、その色眼鏡を通して物事を見ています。
「ありのままに見る」というのは、その色眼鏡を外して物事を見ることです。
では、その色眼鏡ってなんでしょう?
私たちにはいろんな考え方や感情、経験がありますよね。
当たり前!と思っていることも人によって違います。
常識だって地域や国によって違います。
物事を見る時に、自分の概念や経験に基づいて判断しながら見ています。
特に、「判断する」ことを同時に行っているため、無意識に色眼鏡を使っていることがほとんどです。
「正しい・間違っている」「良い・悪い」「常識・非常識」「美味しそう・不味そう」「綺麗・汚い」「好き・嫌い」「できる・できない」「大きい・小さい」「勝ち・負け」
あげればキリがないほど判断対象となることが出てきます。
二元性の世界に生きているので、どうしても2つの判断材料があるのですが、そのどちらにも振らないように気をつけて物事を見るようにしてみましょう。
中間にに立ってただただそれを見る。
どちらかに判断してしまったと思ったら、その判断をやめ、いったん呼吸をして気持ちを切り替えて、もう一度、中間に立ってあるがままに見る。
このようなことを日常生活の中で訓練していきます。
そうするとあらゆるものをありのままに見ることができるようになってきます。
練習1:ありのままに見る
部屋の中のものを1つ1つあるがままに見ていってみましょう。
- テレビがある
- ソファーがある
- ベッドがある
- 食事をしている
- ゲームで遊んでいる
少し増やしてみましょう。
- キッチンから夕飯の匂いがする
- リビングで子供達が遊んでいる
- 雑誌、漫画、小説、たくさんの本がある
- テーブルの上に猫がいる
- 飲み終わったペットボトルがある
判断材料が含まれるものを見てみましょう
- 洗濯物が山積みになっている
- リビングにおもちゃが散らかっている
- 1日中寝ているパートナー
- なにも手伝ってくれないパートナー
- 夕飯はいつものコンビニ弁当だ
- 隣の家の声が聞こえる
練習2:判断している自分に気がつく
ありのままにものごとを見ようとすると、考えや感情が浮かび上がってくることがあります。
今まであまりにも自動的に判断していたので、最初はそれに気がつかないかもしれません。
最初は「良い・悪い」という判断をしていないかを意識してみましょう。
判断してることに気がつくことはとても重要です。
気がつかなければ、判断することをやめることができません。
練習3:判断することを意識的にやめる
判断していることに気がついたら、その判断をやめてみましょう。
深い呼吸をして、いったんスイッチを切るように、思考と感情を静かにします。
そして、もう1度、目の前のことをみてみましょう。
シンプルに見るようにします。
ありのままにシンプルに見てみましょう。
この練習を繰り返していると、あらゆる物事をあるがままに見ることができるようになってきます。
客観的な判断力、自分の内面を見る力がとても伸びてくるでしょう。
同時に、上手くいかないことにも気がつきます。
判断をやめようとしてもやめられない、一旦判断することをやめても再び同じ感情や思考が浮かび上がってくる。
ここにはあなたの強い概念があります。
あなたが簡単には手放せない絶対的な思い込み、感情的になってしまう根本的な原因、つまりブロックがあると言えるでしょう。
ここにあるものと向き合い、解消していくことで、あるがままに見る力がさらに伸びていきます。
あなたが物事をあるがままに見れるようになっていくことで、自分自身をあるがままに見ることができるようになるでしょう。
あるがままに見ることができて、はじめて、あるがままの自分を受け入れ、あるがままの自分を愛せるようになります。
自分を変えていく時も、あるがままに見ることができなければ、その時々で都合よく物事や意見、感情を変え、その問題に向き合うことができません。
日常生活の中であるがままにものごとを見る練習をしていきましょう。
RIRI