「思い出のアルベルゲに連泊」サンティアゴ巡礼[北の道]35日目・36日目

今日はついに北の道とフランス人の道が合流する。
正直、合流ポイントからサンティアゴまでもフランス人の道はペリグリーノだらけになるから好きじゃない。
100kmだけ歩くペリグリーノがどっと増えて、元気いっぱいでノリノリ。
数百キロ歩いてきたチームと歩き始めのチームのテンションの違い。
とにかくここからは、人、人、人。

フランス人の道と合流となるArzuaの町は、前回も滞在することなく通り過ぎただけだったのに、町並みや立ち寄ったお店を覚えていた。
町の入り口でアイスを食べて、町の出口でまたアイスを食べた思い出が蘇る。
今回もこの町から3kmほど先にあるアルベルゲに泊まる。
ラスト100km地点からのフランス人の道は、たくさんのペリグリーノが歩いていて、一人の時間なんて奇跡的。
Arzuaにある予約なしのアルベルゲは、オープンまで2時間ほどあるのに大行列。
それを見たら、明後日のアルベルゲが不安になってきた。
ベッドの確保の不安ではなく、フランス人の道のペリグリーノたちの中に入っていく気になれなかった。
そこで私は決めた。
アルベルゲで聞いてみないとわからないけれど、明日の予約に空きがあるなら、今日泊まる穴場の静かなアルベルゲで連泊しよう!

サンティアゴにいるメルセデスとオヘリに連絡をし、到着おめでとう!とサンティアゴを楽しんでね!と。
電話だけど二人の元気そうな顔をみれてよかった。
なんと!北の道の前半で私を心配して、何度も声をかけてくれた大好きなカップルも一緒にサンティアゴに着いたそう。
なんたる奇跡!
カップルの二人も私のことを覚えていてくれた。

Arzuaからアルベルゲに行く道は、覚えているところもあれば、こんな感じの道だったかなぁと思う時もあった。
カミーノルートを外れて歩く道のことはハッキリ覚えていた。
前回は不安でたまらなかったこの道が、今回は懐かしさとワクワクした気持ちで歩いている。
アルベルゲは4年前と変わりなく、ラスト100km内にあるオアシスのような空間。
大きな町から2km先にすすみ、さらにカミーノルートから1kmほど外れるため、穴場のようなアルベルゲ。
連泊も大丈夫!ってことで、私だけ小さな屋根裏部屋のようなところに案内された。
もしや・・・、これは2日間ひとりで使っていいよ!ってやつじゃない。
まさに正解!
部屋にあるのは二段ベッドだったけど、ひとりで自由気ままに部屋を使え、すぐ隣にバスルームがある。
連泊を予定して食料も買い込んであるし、キッチンも、広い庭もある。
庭にはいろんなフルーツの木があって、たくさんの実がなっていた。
何度も食べていいかな?という誘惑と闘いながら、流石に道端フルーツじゃないからと諦めた(笑)
たぶん、1個2個食べたいって言えば「いいよ」って言ってくれる感じだけど。

このアルベルゲで連泊できたのは嬉しかった。
でも、私が連泊してゆっくり休む必要があったのは、ここではなくもっと前だったのも実感していた。
休むタイミングを逃したことで、蓄積された疲労が全然取れない。
もうひとつ。
今回はゆっくり進もうと日数を多めにしたことが、良かったのか悪かったのか。
それを有意義に使えなかったし、体力の問題もあるけれど、長旅疲れが起きてることがハッキリわかっていた。
モデルプランくらいのペースで歩く方がいいのかもしれないとも感じていた。

朝寝坊し、誰もいないアルベルゲでぷらぷらしている私に連絡がくる。
「どこにいるの!?」って(笑)
そうだよね。
一緒に歩いてきた仲間たちはサンティアゴに着いた頃だからね。
あぁ、私は一緒に歩いてきた仲間のいないサンティアゴに着くんだなぁとちょっと寂しくなる。

Boimorto – A Peroxa 12.4km
Camino des Ocas Hostel 16€
26935歩

Buen Camino!!
RIRI

関連Blog:サンティアゴ巡礼について
サンティアゴ巡礼フランス人の道2019
サンティアゴ巡礼北の道2023

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