今日も朝寝坊でスロースタート。
早く歩かなきゃ！早くアルベルゲに着かなきゃ！って思いがなくなったから。
歩く道を楽しみ、町を楽しみ、所々でぼうっとして、カフェして。
私の旅があと２週間となった頃、ようやくカミーノらしくなってきたような。
カミーノを満喫できるようになってきた。
Ponferradaのカフェでサオリが求めているチーズケーキ発見。
私天才！
サオリ好みの食べ物見つけるの（笑）
ここすっごい特等席だよねって思いながら、アメリカーノとサオリのチーズケーキで休憩。
日記を書いて、まったりしていたら目の前のお城の扉が開いた。
まるでお城がオープンするのを待っていたかのようなタイミング、よし、行ってみるか！
バックパックを預けて城内に入ると、なんだか懐かしい感覚が湧き始めた。
ここを知っている。
ゆっくりと城内を歩いて行くと、だんだんと過去の記憶が甦ってくる。
あ、ここで私は愛しい恋人と笑ってじゃれあっていた。
私はここで恋をしたんだ。
若き美しいカップルの映像がチラチラと流れる。
すごく愛に満ちた幸せな人生をここで過ごしたことがある。
私の中に純粋な愛が広がり始める。
過去世の私が体験した愛を今の私にも同じように味わうといいよと教えてくれているかのように、私を愛で包み込む。
あぁ、こんなにも愛されていたんだ。私。
城内から見渡す街が愛おしくて堪らない。
私が愛した街。
私はここからみる街並みが大好きで堪らなかった記憶。
期待を抱くとアクセスが揺らぐ。
記憶と期待の間を揺らいでおかしくなってしまう。
城内をゆっくり歩きながらここの心地よいエネルギーに集中する。
心地が良すぎて、ここから離れたくない。
私の愛するお城という感覚もあるが、今は誰のものでもないこのお城。
このお城が多くの人々に愛され、本や歴史を会うする人々のために使われることを嬉しく思う。
ただの記憶でしかないし、定かでもないが、このお城から甦る記憶は、今の私にとてつもない大きな愛をくれている。
その大きな愛の記憶が詰まったこのお城がこれからも素晴らしい形で残っていて欲しい。
離れたくない私に、あなたは再びここを訪れるからと言うハイヤーセルフの言葉に「そうだね、来年もカミーノを歩くもん」と自分に言い聞かせ旅立つ。
歩くも、歩くも、進んでいるのに進まない。
おかしい（笑）
もう次の次の町かと思ってカフェしたら、まだ次の町にも辿り着いていなかった。
おーーーい！
歩くも、歩くも、全然町に辿り着かない。
なんなんだ今日は！！
でも、心は晴々してて楽しい。
犬を連れてカミーノしているおじいちゃんに「ハートを開いて歩こう！」って。
え？今日のヒーリングテーマじゃん！
おじさん凄いな！神様か！（笑）
スタンプマークに惹かれて、綺麗な建物に入ってみる。
ワインの会社じゃん。
スタンプを押してもらって、ここはどの辺りになるの？とスペインの地図（ソムリエ教本の写真）を見せたら、あれこれいっぱい教えてくれた。
うちで扱ってるワインは、この町のここと、この町のこことかで買えるから！って。
ここは「Bierzo（ビエルソ）」ソムリエ試験にも出るワイン産地だ〜！
会社を出たらワイン畑が永遠と続く。
テンションアップ！！
スパークリングウォーターが欲しいんだけど、果物のミックスジュースがオススメってことで両方お願いする。
ソファーに座った瞬間に、、、終わった。
心地よすぎる。
自然しかない中で、心地よいソファー、美味しいジュース、疲れ切った体。
このまま眠りに落ちたい。
心からぼ〜〜〜〜っとすることがカミーノに来てからできるようになった。
こんな心地いい素晴らしい環境なのに、今日に限ってこんな夕方。
流石にアルベルゲの心配が心をよぎり、ソファーから立ち上がる。
また来たい。
この素晴らしい癒しのカフェに。
町に着いたらSIM切れ。
アルベルゲを求めてとりあえず歩き続ける。
いつもの顔馴染みがテラスでビールを飲んでいるので「アルベルゲどこ〜！？」って日本語で叫ぶ。
「ここだよ」と教えてくれる。
「Thank you!!!」とチェックイン。
Buen Camino!!
旅の記録
Molinaseca 〜 Cacabelos 23.22km
アルベルゲ：La Gallega Hostel 10€
ヘルスケア：40841歩 26.3km 22階
RIRI
関連Blog：サンティアゴ巡礼について
サンティアゴ巡礼フランス人の道２０１９
サンティアゴ巡礼北の道２０２３
