朝のコーヒーを求め、歩けど、歩けど、カフェがな〜〜〜い。
人懐っこいワンコ達が私の足元にピッタリ張り付きじゃれてくる。
カワイイ。
飼い主さんにアミーゴ、アミーゴって微笑まれ、ワンコ達はプロ級レベルで私が歩くのを阻止し、ここ撫でてくれと請求を(笑)
ヤバイ、このままでは旅立たせてくれない。
可愛くてたまらないワンコ達に別れを告げて再び歩き出す。
歩いても、歩いてもカフェがないから、クッキーとパンをかじりながら歩いていたらカフェ発見。
もう少し歩いたら大きな町だから、アメリカーノだけで我慢する。
やっとのカフェで、朝の日課を必死にこなしている間に、またひとり、またひとりと旅立っていく。
焦りを感じながら、やっと終わった〜!
「グラシア〜ス」コーヒーカップをカウンターに下げて出発。
歩きながら、私はあらゆることにジャッチをしていることに気がつく。
人をジャッチしている時、実は自分をジャッチし、裁いている。
頭でわかっていながらも、あれこれ人をジャッチしてしまう癖がある。
それが体の痛みと関連していた。
ジャッチを始めると体が痛み出す。
あ〜肩痛い、あ〜腰が痛いってね。
誰かに傷つけられた痛みでなく、自分で自分を痛めている。
それがよくわかる。
ジャッチばかりしている自分がバカらしくなってきた。
こんなにも素晴らしい大自然の中を歩いて、人々の優しさと愛に触れ、何もストレスを感じずに生きている瞬間がたくさんあるのに。
その幸せがもっともっと続いて欲しいと歩いているのに。
ほんとバカみたいだって。
他人がどう生きようがほっておけばいいじゃないか。
彼らには、彼らの学びがあり、それに気がついていようがいまいが、それすらも成長段階なのだから。
ああしたらいい、こうしたらいい、なんでこうするのってイライラするのをやめて。
この人は今こういう学びをしているんだなぁと愛で見守れるように。
これ、10年くらい前にアモラが教えてくれたことだ。
いいタイミングで大きな町を通過する。
よし、ここでランチを楽しもう。
レストランを探したいのにSIM切れてるし、無料のwifi登録したいのに、そのパスワードもSIM切れで届かず。
半泣き状態でMaps.meでレストランを探し歩く。
良さそうなお店を見つけたけど閉まってる。
う〜ん、ランチの営業はないのかなぁ?
隣のカフェに聞いてみるか。
カタコトの英語で13時オープンって情報をゲットし、お礼もかねてカフェでワインを飲みながら1時間ほど待つことに。
OPEN!
お店のwifiを繋いで、注文は必殺技の写真を見せて、コレ、コレ、コレ。
スペインの店員さんは、本当に親切なので量が多いよ、食べ切れないよって教えてくれる。
今しか食べられないシーフード三昧にする。2品だけど。
1人だとこれが限界。
タコのガリシア風は2回目。
前回は、少し食べただけだったから、もう1回食べておきたかったんだよね。
もう1品を悩んで、悩んで、この気になるイカを。
と〜、これもっ!
ワインとデザートも頼んで全部で17.5€
大満足。
ここ何年も体が欲するものを食べる生活をしていて、その選択枠が日本ならなんでもある。
しかし、スペインで、カミーノを歩いているとなると選択枠がぐっと少なくなる。
欲するものが食べれないのが日々ストレスになっている。
日本食が食べれないストレスはぜんぜんなかったんだけど(笑)
その中で美味しいものを食べるのは、私の食欲求を大いに満たしてくれる。
食に関しても考えさせられることがある。
なんでもある便利すぎる日本は、これだけの種類を揃えるためにどれだけの労力やロスが出るのだろうと。
便利さや充実した品揃えのために、自分たちを苦しめていないかと。
私たちが生きていく上で必要な豊かさとは大きくずれた世界が招く自然破壊。
動物たちの顔を見て、触れ合っていると、またベジタリアンに戻ろうかなぁと考える。
かわいらしい動物たちの生命へ感謝しかない。
命を奪わない形で共存する世界。
レムリアのような。
再びこの地球で実現できる日が来ますように!
Buen Camino!!
旅の記録
Venats de Narón 〜 Casanova 17.20km
アルベルゲ:Albergue de perigrinos de Casanova de la Xunta de Galicia 6€
ヘルスケア:31819歩 21km 11階
RIRI
関連Blog:サンティアゴ巡礼について
サンティアゴ巡礼フランス人の道2019
サンティアゴ巡礼北の道2023